小学校受験の観覧車問題(回転推理)とは?苦手になる理由と家庭での教え方

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観覧車問題では「動きをイメージする力」がポイント

小学校受験の観覧車問題では、ゴンドラの位置だけでなく、「観覧車全体がどう動くか」を捉えることが大切です。

何度か説明するとその場では解けるのに、少し形が変わるとまた迷ってしまう。そんなときは、解き方をもう一度教える前に、観覧車そのものの動きがイメージできているかを確認してみるとよいかもしれません。

この記事では、観覧車問題でつまずきやすいポイントを整理します。家庭での教え方や、具体物からペーパー問題へつなげる考え方もご紹介します。

小学校受験の「観覧車問題」とは

観覧車問題は、回転推理の一つとして、観覧車が動いたあとの位置関係を考える問題です。

たとえば、あるゴンドラが決められた位置まで動いたとき、別のゴンドラや、そこに乗っている人・物がどこへ移動するかを考える問題などがあります。

大人から見ると、観覧車は一つの輪として動いています。そのため、ゴンドラもすべて一緒に動くことが自然に分かります。

また、位置は変わっても、ゴンドラ同士の並び順や隣り合う関係は変わりません。

ただし、ペーパー上では観覧車は止まった絵として描かれています。

そのため子どもは、見えていない「途中の動き」を頭の中で補いながら、どこからどこへ移動したのかを追う必要があります。

観覧車問題でつまずきやすい理由

静止した絵から動きを想像する必要がある

観覧車問題では、紙の上に描かれた絵から、その後の動きを考えます。

「このゴンドラはここへ行く」と答えるには、実際には動いていない絵を、頭の中で動かさなければなりません。

観覧車を知っていることと、紙の上でその動きをイメージできることは別です。

一つのゴンドラだけを見ると混乱しやすい

気になるゴンドラ一つだけを追いかけていると、途中で周りとの位置関係が分からなくなることがあります。

観覧車は、一つのゴンドラだけが移動するのではなく、すべてのゴンドラが観覧車の回転に合わせて一緒に動きます。

だからこそ、「このゴンドラはどこへ行く?」だけでなく、**「ほかのゴンドラも一緒にどう動いた?」**と全体を見ることが大切です。

「順番は変わらない」と知っているだけでは足りないことも

「ゴンドラの順番は変わらないよ」と説明すると、その場では理解したように見えることがあります。

けれど、次の問題になるとまた迷ってしまう。

その場合は、言葉として覚えただけで、動きとしてはまだ十分につかめていない可能性もあります。

知識として知っていることと、自分で位置の変化を追えることは、同じではありません。

何度やってもできないときに確認したいこと

同じところで何度も迷うと、「もっと練習した方がいいのかな」と考えたくなります。

もちろん、繰り返し問題に取り組むことが必要な場面もあります。

ただ、問題数を増やす前に、次のような点を一度確認してみるのも一つの方法です。

  • 観覧車が回ると、すべてのゴンドラが一緒に動くことを理解しているか
  • 回る前と回った後の位置を対応させられるか
  • 一つのゴンドラだけでなく、周りとの位置関係も見られているか
  • ゴンドラの並び順がどうなるかを自分で確かめられるか

ここで迷っているようなら、もう一枚ペーパーを増やす前に、「観覧車の動き」そのものに戻ってみる方法があります。

家庭でできる観覧車問題の教え方

1.まずは実際に動かしてみる

頭の中だけで考えるのが難しいなら、最初は動きを目で見える形にします。

観覧車の模型や回せる図などを使い、ゴンドラの位置がどのように変わるのかを実際に見てみます。

大切なのは、保護者が「ここに行くよ」と先に答えを教えることではありません。

動かしたあとに、

「どこに移ったかな?」

「ほかのゴンドラはどうなった?」

と問いかけ、自分で変化を探す時間をつくります。

2.回す前と回した後を比べる

観覧車問題では、到着した場所だけを見るより、**「どこからどこへ動いたのか」**を見ることが大切です。

回す前と回した後を見比べると、位置の変化を確認しやすくなります。

「このゴンドラだけが動いたのではなく、全部が一緒に動いている」

「場所は変わったけれど、並び順は変わっていない」

こうしたことを、説明として覚えるのではなく、自分の目で確かめていきます。

3.動かす前に予想してみる

実際に動かすことに慣れてきたら、今度はすぐに回さず、

「このまま回したら、どこへ行くと思う?」

と予想してから確かめます。

最初は実際に動かす。次は、動かす前に考える。その次は、頭の中で動きを追ってみる。

具体物で確かめたことを、少しずつ頭の中のイメージへ移していきます。


具体物からペーパー問題へつなげる

小学校受験では、最終的には紙に描かれた問題を見て考える必要があります。

そのため、「具体物を使っていたら、ペーパーで考えられなくなるのでは?」と感じることもあるかもしれません。

けれど、具体物は答えを代わりに出してくれるものではありません。

見る、触る、動かす、比べる。

そうして実際の変化を経験し、少しずつ具体物がなくても動きを考えられる状態へつなげていきます。

たとえば観覧車なら、回るものを実際に回してみる。位置の変化を知りたいなら、置いて、動かして、比べてみる。

紙の上だけでは見えにくい変化も、手を動かすことで確かめられます。

その経験を重ねながら、それまで止まった絵に見えていた観覧車を、少しずつ頭の中で動かせるようにしていきます。

具体物は、ペーパーの代わりではなく、頭の中で考えられるようになるまでの橋渡しです。

観覧車の動きを実際に確かめられる教材も制作しています

こうした考え方をご家庭で取り入れやすいよう、ココエデュでは、観覧車を実際に動かして確かめられる教材も制作しています。

ゴンドラにコインを置き、子ども自身で観覧車を回します。動かしたあとにコインを外し、回転前と回転後の状態を見比べます。

「順番は変わらない」と覚えるためではなく、自分で動かし、その結果を自分の目で確かめるための教材です。

「具体物でやってみたいけれど、準備から考えるのは大変」「回す前と回した後を、子どもが比べやすい形で取り組みたい」という場合にも使っていただけます。

制作にあたっては、KOKIA受験教室に監修いただき、細かな部分も確認しながら仕上げました。

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まとめ|「もう一問」の前に、動きを確かめる

観覧車問題で何度も同じところで迷うとき、すぐに「練習が足りない」と考える必要はありません。

その前の段階である、「観覧車全体がどう動いているのか」を、まだ頭の中で十分にイメージできていないこともあります。

そんなときは、もう一問増やす前に、一度実際に動かしてみる。

回す前と回した後を比べ、何がどう動いたのかを一緒に確かめるところから戻ってみてください。

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