スリーヒントカード1
なに・なにいろ・おおきい・ちいさい
質問はせずに、まず色だけ・名前だけの練習から始めてください。マッチング(仕分け)からはじめるとよいでしょう。
飛行機・車・傘の3種類に、赤・青・黄の3色、大・小の2サイズだけで作っています。複雑な絵柄がなく、色・形・大きさだけに集中できます。はじめてスリーヒントカードを使うお子さんや、情報が多いと混乱しやすいお子さんにも取り組みやすい設計です。
「なにいろ?」カードには赤・黄・青の色見本がついています。「おおきい・ちいさい?」カードには大小の丸がついています。質問の意味が言葉だけでなく目でも分かるように作られています。シンボルカードの裏にはひらがなで「なにいろ」「おおきい」「ちいさい」などの文字が書かれており、文字の理解が進んできたお子さんには文字でも確認できます。
単色カード(赤だけ・青だけ・黄だけ)と白抜きカード(飛行機・車・傘の輪郭のみ・大きい丸・小さい丸)があります。白抜きカードの裏にはそれぞれ「ひこうき」「くるま」「かさ」「おおきい」「ちいさい」のひらがなが書かれており、文字と言葉をつなぐ練習にも使えます。単色カードの裏には「あか」「あお」「きいろ」が書かれています。
「これは」「です」の文カードを使って、単語から文で言う練習ができます。構音訓練としても、2語文・3語文の練習としても活用できます。
3つのヒントを聞いて、当てはまるカードを1枚選ぶゲームとして楽しめます。耳で聞いた情報を覚えながら考えるので、聴覚的識別とワーキングメモリを自然に鍛えることができます。
絵柄カードを数枚テーブルに並べます。大人が3つのヒントを言い、お子さんが当てはまる1枚を選びます。
どれかな?
お子さんが選んでいる様子
同じ種類の質問を続けると、全部ちゃんと答えられます。
同じカードを使いながら、質問の種類を変えてみます。
「あか」という言葉を知らないわけではありません。「くるま」も「おおきい」も知っています。でも 「今どんな種類のことを聞かれているか」が切り替わらない のです。
一つの質問を繰り返せばその質問には答えられるようになります。でも質問の種類が混ざったときに切り替えられるかどうかは、また別の力が必要です。これは言葉の問題ではなく、「質問の種類を区別する力」の問題です。
「今何を聞かれているか」を目で確認しながら進められるので、言葉だけでは分かりにくいお子さんも、無理なく質問を区別する力を育てることができます。
0ステップ0 見てまねする(仕分け)カードのルールを目で覚える。答えなくてOKです。▾
このステップで目指すこと
カードのルールを目で覚える。答えなくてOKです。
シンボルカード「なに?」、絵柄カード数枚
「なに?」のシンボルカードをテーブルに置き、大人が絵柄カードを1枚ずつ手に取りながら声に出して仕分けします。お子さんはただ見ているだけで大丈夫です。大人が楽しそうに繰り返すことで自然に興味を持ちやすくなります。
最初は同じ色・同じ大きさのカードだけを使うと混乱しにくくなります。慣れてきたら色や大きさの違うカードを混ぜていきましょう。
1ステップ1 質問の種類を知る「質問には種類がある」ことを知る。答えはまだ求めません。▾
このステップで目指すこと
「質問には種類がある」ことを知る。答えはまだ求めません。
シンボルカード「なに?」「なにいろ?」「おおきい・ちいさい?」の3枚
3枚のシンボルカードを並べて1枚ずつ指しながら説明します。
この段階では答えさせなくて大丈夫です。シンボルカードの色見本や丸を指しながら説明すると、言葉の意味が目で分かりやすくなります。
2ステップ2 1つの質問だけに答える1種類の質問に集中して、正しい種類の答えを選べるようになる。▾
このステップで目指すこと
1種類の質問に集中して、正しい種類の答えを選べるようになる。
「なにいろ?」カードと単色カード3枚を並べます。絵柄カードを1枚見せて「なにいろ?」と聞き、単色カードの中から選ばせます。
「なに?」カードと白抜きカード(飛行機・車・傘)を並べます。絵柄カードを1枚見せて「なに?」と聞き、白抜きカードの中から選ばせます。
「おおきい・ちいさい?」カードと白抜きの大きい丸・小さい丸カードを並べます。絵柄カードを1枚見せて「おおきい?」と聞き、丸カードの中から選ばせます。
難しい場合は2択から始めましょう。
3ステップ3 同じカードで質問を変えるこのカードの使い方Bの核心となるステップです。▾
このステップで目指すこと
「同じカードでも質問が変わると答えが変わる」ことに気づく。このカードの使い方Bの核心となるステップです。
シンボルカード複数、絵柄カード1枚、単色カード、白抜きカード(飛行機・車・傘・大きい丸・小さい丸)
絵柄カードを1枚だけテーブルに置きます。シンボルカードを変えながら同じカードに対して質問します。
最初は前の答えを繰り返すことがあります。そのときはシンボルカードをもう一度指して「これは”なにいろ?”だよ」と確認してあげましょう。正解よりも「質問が変わった」ことに気づく瞬間を大切にしてください。
4ステップ4 マトリックス(表)に並べる2種類の情報を同時に整理して考えられるようになる。▾
このステップで目指すこと
2種類の情報を同時に整理して考えられるようになる。
縦に単色カード(赤・青・黄)、横に白抜きカード(飛行機・車・傘)を並べて表を作ります。「あかいくるまはどこ?」と聞いて、交差する場所に絵柄カードを置いてもらいます。
| ✈ | 🚗 | ☂ | |
|---|---|---|---|
| 🔴 | 🔴✈ | 🔴🚗 | 🔴☂ |
| 🟡 | 🟡✈ | 🟡🚗 | 🟡☂ |
| 🔵 | 🔵✈ | 🔵🚗 | 🔵☂ |
3種類の情報を同時に1つの表にすることはできません。色と名前、名前と大きさ、色と大きさなど、2種類の組み合わせを変えながら試してみましょう。
5ステップ5 質問に合うカードを全部選ぶ条件に合う複数のカードをまとめて見つけられるようになる。▾
このステップで目指すこと
1枚だけでなく、条件に合う複数のカードをまとめて見つけられるようになる。
絵柄カードを6〜9枚並べます。シンボルカードを置いて質問し、当てはまるカードを全部選んでもらいます。
6ステップ6 スリーヒントクイズに挑戦使い方AとBが統合される最終ゴールです。▾
このステップで目指すこと
3種類の質問を組み合わせて正解を1枚に絞れるようになる。使い方AとBが統合される最終ゴールです。
絵柄カードを全部並べます。シンボルカードを指しながら3つのヒントを出します。
まずは大きさの違いがないカードだけを並べて、色と名前の2つのヒントだけで答えられるところから始めてみましょう。慣れてきたら大小のカードも混ぜて3つのヒントに挑戦しましょう。
シンボルカードなしで言葉だけでヒントを出す。お子さんがヒントを出す側になる。
絵を見ながら繰り返し声に出すことで、正確な発音を練習する。
絵柄カードを1枚見せて、その下に対応するシンボルカード(白抜きカードや単色カード)を並べます。シンボルカードを裏返してひらがなを出し、大人と一緒に声に出して読みます。
絵柄カード(赤い車)
↓
白抜き車カード → 裏返す →「くるま」
赤カード → 裏返す →「あかい」
「あかい」「くるま」と繰り返し声に出します。慣れてきたら「あかいくるま」とつなげて言う練習をします。
同じカードの組み合わせを何度も繰り返すことで発音が定着しやすくなります。お子さんが好きな色や物のカードから始めると取り組みやすくなります。
単語で答えていたものを文の形で表現できるようになる。カードを並べることで文の構造を目で見て理解する。
文カード「これは」「です」、絵柄カード、単色カード、白抜きカード
まず文カード「これは」・絵柄カード(例:赤い車)・文カード「です」の3枚を横に並べます。大人が指しながら「これは あかいくるま です」と読み上げ、お子さんも一緒に言います。
次に絵柄カードの下に、対応するシンボルカードを並べます。赤い車の下に赤の単色カードと白抜きの車カードを置きます。
「これは」 赤い車 「です」
赤カード 車カード
ここで赤カードと車カードを裏返します。裏には「あかい」「くるま」と書かれています。
「これは」 あかい くるま 「です」
この並びを見ながら「これはあかいくるまです」と読む練習をします。文字と言葉と絵がつながる瞬間を大切にしてください。
シンボルカードを3枚使って3語の文を作ります。「これは」・赤カード・大きい丸カード・車カード・「です」と並べて裏返すと「これはあかいおおきいくるまです」という文になります。
なお「あかいおおきいくるま」でも「おおきいあかいくるま」でも、順番はどちらでも正解です。文として言えることを目標にしましょう。
シンボルカードを裏返して文字が見える状態で数枚並べておきます。大人が「あか」と言ったら、その文字カードを選ぶ練習ができます。文字を読む力の入門として活用できます。
絵柄カードを1枚引き、シンボルカードを見ながらお子さんがヒントを言います。シンボルカードが「何を言えばいいか」のガイドになります。
大人の役をお子さんが担うことで、言葉を使って伝える力を育てます。
絵柄カードを混ぜて置きます。「なにいろ?」カードを出したら色ごとに、「なに?」カードを出したら物の種類ごとにカードを分けます。
質問カードが変わるたびに、分け方も切り替えます。
遊びながら、「今は何を聞かれているのか」を考えて答えを切り替える練習ができます。
カードを裏返して並べます。最初にシンボルカードを1枚引き、お題を決めます。
たとえば「なにいろ?」カードを引いた場合は、カードをめくるたびに相手が「なにいろ?」と質問し、めくった人が色を答えます。
「あか」「あお」など正しく答えながら、同じ属性のカードを3枚(赤3枚など)集められたら勝ちです。
3枚そろわなかった場合は、シンボルカードを引き直して次のお題に変わります。
遊びながら、「今は色を答える」「今は名前を答える」と質問を切り替える練習が自然にできます。
絵柄カード 18枚
飛行機・車・傘 × 赤・青・黄 × 大・小
シンボルカード(文字カード) 11枚
なに?/なにいろ?/おおきい・ちいさい?/単色カード(赤・青・黄)/白抜きカード(飛行機・車・傘・大きい丸・小さい丸)
文カード 2枚
これは・です
※シンボルカードの裏にはひらがなが記載されています
名刺サイズ・厚口マット紙
だれ・どこ・なにしてるを扱った別バージョンも販売しています。場面・人・行動を聞く質問の練習ができます。使い方の構造はこのカードと全く同じです。このカードで質問の切り替えができるようになったら、別バージョンでさらに練習することができます。
ご使用上の注意
- 小さなお子さまが口に入れないようご注意ください。
- 水濡れや強い折れ曲がりにご注意ください。
- 印刷の都合上、色味が多少異なる場合があります。
保護者の方へ
この教材は、
「正解を急がせること」よりも、
- 質問を聞く
- 考える
- 切り替える
経験を積み重ねることを大切にしています。
間違えても大丈夫です。
「今は何を聞かれているかな?」
を一緒に確認しながら、
楽しく取り組んでみてください。
